カバンにガムをつけられた。
気がついたらカバンにガムがこびりついていた。
底のほうじゃなくて、リュックの表のところ。
誰かにつけられた。
他人のカバンにガムをつける状況そして心理ってなんでしょうか。
1.イライラしてて八つ当たりしたくなった。
2.自分が咀嚼したガムを他人の持ち物につけることに興奮した。
3.噛んでいたガムが口からこぼれてくっついてしまった。
なんだっていいけど、
このマスク社会で?
口からガムを取り出し?
他人のカバンにくっつける?
道端で?電車の中で?
…
至難の業な気がする。
現場の目撃者がいたとしたら、
たいそうキショかったことでしょう。
私も毎日イライラして過ごしている。
狭い道を爆速で駆け抜ける自転車に。
電車内で貧乏ゆすりしてるおじさんに。
食堂の席で食事している横で歯間ブラシをし始めるおばさんに。
そして呪いをかける。
このあとウンチ踏みますように。
靴の中に小石が入り込みますように。
口内炎ができますように。
…
私も知らず知らずに誰かを不愉快にさせて、
誰かからガムをつけられる呪いをかけられてしまったのかもしれない。
でも私は他人にガムをつけたりはしない。
ガムをつけた奴にまた呪いをかける。
あいつのカバンにガムがつきますように。